泉かむりの里観光協会 » いきなご縁WEB/泉ヶ岳に行こう!④「多くの思い出と変わらぬ自然が今も」

2024年10月11日

いきなご縁WEB/泉ヶ岳に行こう!④「多くの思い出と変わらぬ自然が今も」

泉かむりの里観光情報/いきなご縁WEB
特集 泉ヶ岳に行こう!

~達人から聞く~仙台市民の山 その魅力④

信仰、山仕事の場から市民憩いの山に
多くの思い出と変わらぬ自然が今も
【泉ヶ岳スキー山岳協会】鳥田 文雄さん

地元の山、活動の場として親しみ、スキー山岳協会の活動を通して安全な登山、スキーの普及に携わり、泉ヶ岳への思いが深まりました。
山小屋「泉ヒュッテ」を通して多くの山仲間と出会い、観光開発に尽力された方々との交流も印象深く記憶に残っています。スキーやキャンプで人々が訪れ、観光地となっても泉ヶ岳は変わらず我々を癒してくれています。ふるさとの山を守って下さる方々に心から感謝しています。
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PROFILE
とりた ふみお/仙台市泉区根白石出身。1967(昭和42)年より泉ヶ岳スキー山岳協会会員として活動を始め、仙台市スキー連盟の設立にも携わる。2021年に「泉ヶ岳戦後75年の歩み」を発行。
☆泉ヶ岳発展のための取り組みなどの歴史が詳細にまとめられた鳥田さんの著書「泉ヶ岳 戦後75年の歩み」は仙台市内の図書館で読むことができる
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1953(昭和28)年に増改築、大いに活用された「泉ヒュッテ」

昭和50年代、スキーヤーの車が列を成し、歩いて向かう人も

山小屋、スキー場開発、
野外活動…市民の山に
–泉ヶ岳の歴史–

降水祈願など信仰の対象として、萱刈りや炭焼きなど生活の資材を得る山として、古くから親しまれた泉ヶ岳。七北田川の水源でもあり、現在も流域の耕土を潤している。観光開発が始まったのは昭和初期。スキーの適地として注目され、山小屋、スキー場の開発が進んでいった。
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<泉ヶ岳歴史概要>
1930(昭和5)年 河北新報社企画「東北新風景25景勝地」に選定され、スキー場適地が発見される1933(昭和8)年 初代ヒュッテ(通称おきせ小屋)建設
1934(昭和9)年 東北泉ヶ岳スキー滑降大会(1937年まで毎年)開催
1943(昭和18)年 初代ヒュッテ焼失
1949(昭和24)年 地元有志により泉ヶ岳開発協議会発足
1950(昭和25)年 根白石村観光協会設立
1951(昭和26)年 泉ヶ岳スキー山岳協会創立、泉ヒュッテ完成
1964(昭和39)年 泉ヶ岳スキー場開発、リフト完成
1966(昭和41)年 泉市小・中学校スキー教室始まる(2005年頃まで継続)
1969(昭和44)年 宮城県泉が岳青年の家開所(2008年閉所)
1973(昭和48)年 仙台市泉岳少年自然の家開所
1980(昭和55)年 泉ヒュッテお別れ会、解体。泉ヶ岳勤労者野外活動センター開所
1990(平成2)年 泉高原スプリングバレースキー場完工式
2014(平成26)年 仙台泉岳自然ふれあい館開館
2022(令和4)年 IZUMI PEAK BASEオープン