雷よけと豊作を願う雷神社(なりがみじんじゃ)
泉ヶ岳へ向かう国道457号線。
田んぼ道をまっすぐ進んだ先に、小さな鳥居と上へと続く石段が見えます。
ここは地元の人が雷(なりがみ)様と呼んで慕う神社。
この辺りは、昔から落雷が多く、人々はこの自然災害を神のなせる業として畏れました。
落雷の災害に対する恐怖から雷よけとして祀る一方で、
稲作に恵みを与える降雨祈願(日照りのときの雨乞い)の意味合いも込めて、祀られているそうです。
石段の角度は急で、ところどころ石段が欠けているので、十分に注意して登らなくてはいけません。
のぼりきった先に見えてきたのは、小さな祠とたくさんの石碑。
無人の神社ですが、草は短く刈られ、地元の人たちによって管理されていることがわかります。
後ろの竹やぶと杉林も、味がありますね。
高台になっている神社の場所は、清々しく気持ちよい空気感が漂っています。
祠の高さに並びそうなほどの大きく立派な石碑も。
振り返ると、高台から周囲の田園風景を一望することができます。
昔から、雷が多い年は豊作と言われてきました。
雷様は、この場所から人々の稲作を見守り続けてきたのでしょう。
これから、神社の桜が咲き、田んぼには水は入り、一面が緑の絨毯になっていきます。
雷神社から、人々の営みを眺めてみてはいかがでしょうか。
きっと、災害から人々を守り、豊作を願う、雷様の気持ちになれることと思います。
住所 | 仙台市泉区福岡台 |
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