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泉ヶ岳の暮らし「ふきのとうを食す」

ふきのとうを見ると春がきたんだなぁと実感します。

雪解けすぐに出始めるふきのとう。
ついうっかりしていると、いつの間にか花が咲いてしまい、美味しい食べごろを逃してしまいます。

春の日差しは出てきたけど、外の風はまだ冷たくて寒い。
そこを我慢して外にでると、美味しいふきのとうに出会えます。

つぼみが閉じている状態のものや少しつぼみが開きかかっているくらいのものが、苦味が少なく一番美味しいときなのです。

また、東北の田舎では、ふきのとうを「ばっけ」と呼びます。
味噌と和えて調味したものは「ばっけ味噌」と呼ばれ、保存食としても重宝される郷土料理。

ふきのとうの苦みと、味噌のこっくりした旨味、お砂糖の甘さが病みつきになります。
ふきのとうが手に入ったときには、ぜひ作ってみてください。

<ばっけ味噌のつくりかた>

※ 各分量は、お好みで調整してください。

1. ふきのとうを採ったら、よく洗って水気を切る
2. ふきのとうを適当な大きさに刻む
3. フライパンに油を熱し、刻んだふきのとうを炒める
4. 炒めたふきのとうに、味噌とお砂糖とみりんを加えて炒める合わせる

食が進む、最高のご飯のお供が完成です。

また、つぼみが開き、花が咲き始めたものは、天ぷらにすると苦味が気にならないのでおすすめです。

食養生では、春の苦味は五臓六腑の働きを活性化させ、冬に蓄えた毒素を解毒してくれる力があるとされています。

ふきのとう特有の苦みをもたらす成分は、フキノール酸、ジカフェオイルキナ酸など抗酸化作用の高いポリフェノール類。生活習慣病の原因にもなる体内の酸化ストレスから守る作用があり、苦みは胃腸の働きを促したり精神的ストレスの改善などにも効果が期待できるという。

参考記事:栄養豊富な春の山菜、苦味が胃腸の働きを促進

人間は旬の食材を食べることで、体が整うようにできているのですね。