根白石村名誕生の石、そのゆえんとは。
仙台市のなかでも根白石の地域は、古くから人が住み、街をつくり、歴史が残されてきました。
仙台市営バスのバス停「判在家(はんざいけ)」の近くには、根白石村名誕生の石があり、
そのゆえんが記載されています。
大昔、源頼朝公が七ツ森で巻狩りのとき、白い大鹿が現れ、家来がここまで追って川向かいから矢を射った。
川を越えて近づいたら大鹿ではなく「根の白い大石」であった。
頼朝公は、見事な大石よと、腰をかけて巻狩りの手柄を調べ、賞したとき、
この村を根白石村と呼ばせた。
これを見た村人たちは、ここを判在家(はんざいけ)と呼んだという。
※巻狩りとは、中世に遊興や神事祭礼や軍事訓練のために行われた狩競(かりくら)の一種
村名ができてから、800年以上が過ぎているという。
大石の根元が白いかどうかは、一見して確認できませんでしたが
800年以上前から人々の営みがここに存在し、
村名の起因を語り継いできた時間の厚みを、大きな岩に感じることができました。
住所 | 宮城県仙台市泉区根白石判在家 |
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